令和5年度市民後見人養成講座(基礎編)を開催しました
岩見沢市社協は、認知症、知的・精神障がい等によって、判断能力が十分でない方が成年後見制度を円滑に利用することができるよう支援することを目的に、成年後見制度や地域福祉に関する幅広い分野の知識や技術等を身につけた、一般市民から権利擁護の担い手としての「市民後見人」の養成講座を岩見沢市から受託し、取り組んでいます。
講座は毎年「基礎編」と「フォローアップ編」の2部構成で開催し、令和5年9月26~同年10月17日の毎週火曜日4日間にわたる基礎編が終了しました。
今年度は10名の方に受講いただき、10名とも修了という結果となりました。
市民後見人として活動いただくうえでの基礎的な内容の理解をいただくための内容ということで、座学中心で聞きなれない単語も多い中、最後まで同じメンバーで受講いただきましたこと、本当にありがとうございました。
最終日には受講者の方で輪になっていただき、講座の感想や受講したきっかけ、想いなどを共有しました。
修了された皆様からは、「普段聞くことのできないような講義を受けることができた」、「若い世代にも知ってほしい内容、もっと色んな人にこの取り組みが広まってほしい」といった感想・意見をいただきました。
皆様の熱意を感じ、それを励みにこれからも成年後見制度をもっと岩見沢市民の方々が身近に感じられるよう、各種の取り組みを進めてまいります。
投稿日:2024年01月05日
「令和5年度 成年後見制度講演会」を開催しました。
みなさんこんにちは。
さて、本日は8月6日(日)に開催した「成年後見制度講演会」についてご報告いたします。
講演会も早いもので9回目を迎え、今回は「ここが知りたい成年後見制度~事例を通して学ぶ制度利用のポイント~」と題しまして、岩見沢ななほし法律事務所 弁護士 田村 秀樹氏を講師に招き開催いたしました。
当日は35名の方にご参加いただきました。
講演会中、ほとんどの参加者が熱心にメモを取っている姿が印象的でした。
<会場の様子>
講師である弁護士 田村 秀樹氏は、成年後見制度の申立書類作成など、日頃のセンター業務でも大変お世話になっている方です。当日は、成年後見人等の事例を交え、わかりやすく制度の説明をしていただきました。
<弁護士 田村 秀樹氏>
アンケートから、「事例を交えての説明は明確でわかりやすかった」、「わかりやすい内容であっという間の2時間でした」などの意見が多数あり、好評を得られた講演会でした。
相談業務を行う中で「身寄りが居ても頼りにすることがきない方」や「身寄りがいない方」の相談が年々増えていると感じています。相談内容も制度の利用に関することだけではなく、不動産管理や相続問題、多額の負債を抱えている方など福祉職では解決できない複雑な問題が多くあり、弁護士などの専門職との連携が重要になると思いました。
最後に、講師を快く引き受けくれた弁護士 田村 秀樹氏をはじめ、講演会に参加をしてくれた皆様のご協力があって、講演会を成功裡に終了することができました。本当にありがとうございました。
来年度も皆様から好評が得られる講演会を企画していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
生活支援係(せのお)
投稿日:2023年08月15日
生活支援員養成研修が無事終了しました
突然ですが…
皆さんはご自宅で暮らす中で、今まで出来ていた市役所などの手続きが急にできなくなったり、公共料金等の支払いをしたかどうかわからなくなったりしたらどうされますか?
加齢(高齢)や障がいにより、そうしたことができなくなってしまうこと、できなかったけれど今まで手伝っていただいていた方が事情により急にいなくなることは、誰にでもあり得る話であり、また、仕方のないことでもあります。
そういった状況になられた際に、出来る限り住み慣れた地域で暮らし続けていたい、と願いながらもご本人にご協力できるご親族の方などがおらず、地域で困っている人がいます。
岩見沢市社会福祉協議会では、上記のような理由でひとりで物事を決めたり、お金の管理に不安のある方と契約し、福祉サービスの利用援助や日常的な金銭管理等を行い、安心して地域生活を送ることができるよう支援させていただく「日常生活自立支援事業」を行っております。
日常生活自立支援事業パンフレット(クリックで表示されます)
その活動の担い手は「生活支援員」として、社協にご登録いただいている市民の方に、利用者様への定期的な支援活動をお願いさせていただいております。
しかしながら、生活支援員として登録されている方の人数は十分とはいえず、新たな担い手の確保が課題となっていました。
そこで、令和5年7月27日、生活支援員の養成を目的に、生活支援員養成研修を開催しました。
今までは地道な声掛けなどで生活支援員の方の登録の呼びかけを行っておりましたが、一般市民の方々を対象に研修を行うのは、岩見沢市社協としても初の試みとなりました。
定員は10名とした中で、「数名でも来ていただき、ご登録いただければ嬉しいな…」と思いつつの開催でしたが、想定を超える16名の方にご参加をいただきました。本当にありがとうございました!
研修の前半は「日常生活自立支援事業の概要と生活支援員の役割について」の説明を職員から行いました。
後半は、生活支援員として実際に活動いただいております高田 良子様から、「生活支援員としての活動について」と題し、職員と掛け合いする形で実践報告をいただきました。
参加者の皆様からは、
「話が具体的で、事業内容が詳しく理解できた」
「生活支援員の方から活動内容を直接聞けて分かりやすく、イメージがわいた」
「社協職員とのチームワークや、その良さがわかった」
「この活動を、もっといろんな人に知ってほしい」
といったお声をいただきました。
研修後は参加者の方から、生活支援員として登録いただくための手続きについてお問合せをいただいたほか、登録申請も既に何件か届き始めているところです!(*^^*)
久々の市民の方向けの研修で、沢山の方にお越しいただいたことを嬉しく思うと同時に、研修参加のきっかけなどを参加者の皆様からお伺いさせていただく中で、皆さまの「社会、地域で生きる誰かのために何かできれば」という熱い気持ちに強く胸をうたれました。
岩見沢市社会福祉協議会では現在20名の方と契約・ご支援をさせていただいており、年々寄せられる相談や契約者数は増加傾向にあります。より多くの方にこの事業にご理解・ご協力をいただけるよう、各種の取り組みに努めてまいります。
投稿日:2023年08月10日
「岩見沢市民後見人の会」誕生!
皆さん、こんにちは。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は、7月31日に「岩見沢市民後見人の会」が誕生しましたので、これまでの経過や設立総会の様子についてご紹介します。
岩見沢市民後見人の会は、岩見沢市成年後見支援センターに登録している法人後見支援員の方々の自主活動グループとして設立されました。
なぜ、この会の立ち上げに至ったかと言いますと、日頃、活動されている法人後見支援員の方々から「他の法人後見支援員の方々がどういった人をどのように支援しているのか気になる。」、「情報交換の機会があったらいい。」と言ったお話をいただいていました。
成年後見支援センターでは、法人後見支援員向けの研修会を開催していますが、年1~2回程度で、また、研修会の中で情報交換の機会を設けるものの、十分な時間が取れていないと感じていました。
そこで、法人後見支援員の方々の継続的な資質向上、活動意欲の維持・向上、交流・情報交換の機会を作りたいと考え、自主活動グループの立ち上げに向けて準備を進めることになりました。
会の立ち上げに取り組み始めたのは令和元年6月の話で、それから準備会のメンバーと何度も話し合い、令和2年3月に設立総会を開催する予定でした。
ですが、新型コロナウイルス感染症の発生に伴い設立総会を延期。
その後、なかなか話を再開できずにいましたが、令和4年10月から話し合いを再開。
それから、何度も話し合いをし、今回の設立総会を迎えることになりました。
会の立ち上げに向けて準備を始めてから約4年。
時間はかかりましたが、無事に設立総会の日を迎えることができたということで、そこに関わった者として大変うれしく思っています。
さて、ここからは、設立総会の様子をご紹介。
- 司会 準備会 井上さん
- 準備会代表挨拶 宇土澤さん
- 来賓挨拶 岩見沢社協 村上会長
- 議長 樋爪さん
- 議案説明 準備会 酒井さん
- 役員挨拶 共同代表 宇土澤さん
- 役員挨拶 共同代表 内村さん
岩見沢市民後見人の会の役員は、共同代表として宇土澤さん、内村さん、幹事として井上さん、中野さん、酒井さんが選任されました。
今後は、選ばれた役員の方々が中心になって会の企画運営を行っていきます。
設立総会の最後には、会の設立を記念して、集合写真を撮影。
- 集合写真
設立総会の後は、設立記念講演会を開催し、法人後見支援員として活動しておられる野尻さんに「私の市民後見人活動」と題して、講演いただきました。
- 講演 野尻さん
その後、グループに分かれて情報交換を行いました。
- 情報交換
今後は、定期的に皆さんで集まって研修会や情報交換会を行う予定です。
成年後見支援センターとしては、市民後見人の会が会の皆さんの心の拠り所として10年、20年と長く続く活動になるように、ささやかながら運営支援を行っていきます。
< 清水 >
投稿日:2023年08月04日
「第2回法人後見支援員スキルアップ研修会」開催しました!
皆さん、こんにちは。
岩見沢市成年後見支援センターです。
WBCの感動も冷めやらぬ中、着々と春を感じられる今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は3/28に開催しました「第2回法人後見支援員スキルアップ研修会」についてご紹介します。
この研修会は、岩見沢市で活動・登録している市民後見人(法人後見支援員)の方を対象に、活動意欲を継続的に高めることや、支援スキルの向上のため、毎年開催している研修会です。
今年度は、1回目の研修会を昨年7月5日に開催しており、今回が2回目の研修会となります。
第1回の研修会では、東京大学特任専門職員の東 啓二様をお招きし、「市民後見人活動の全国的な動向や市民後見人に期待される役割」について講話をいただきました。(第1回研修会のブログはコチラ)
今回の研修会は、岩見沢市の法人後見支援員の方々の活動の現状に焦点を当て、現に活動されている方からの実践報告と参加者同士の情報交換を主とした研修内容としました。
研修会では、はじめに成年後見支援センター職員から法人後見支援員活動の概況について説明をさせていただきました。
その後、現役法人後見支援員からの実践報告として、宇土澤光賢さんと内村久美子さんに、担当ケースを通じて感じたことなど、お話しいただきました。
- 実践報告(宇土澤さん、内村さん)
- 実践報告(宇土澤さん)
- 実践報告(内村さん)
その後、「私たちの活動について語り合おう」と題しまして、グループに分かれて情報交換を行いました。
新型コロナウイルスの影響で長らく行うことができなかった対面での情報交換。
参加された皆さんが一番望んでいたことと思いますが、大変な盛り上がりでした。(休憩時間も話が尽きない様子でした。)
- 情報交換(1)
- 情報交換(2)
- 情報交換(3)
- 情報交換(4)
岩見沢市成年後見支援センターには、現在42名の方が法人後見支援員として登録いただいておりますが、今回の研修会には29名の方に参加いただきました。
参加された方々からは、
「情報交換の時間で誰一人としてお客様にならずに活発な意見交換の場になりました。同じ志を持つ同志として、参考に成る部分もあったと感じています。」
「他のケースの具体的な内容を聞くことができ、色々勉強になりました。また、初心に返って活動を丁寧に実施いこうと決意する良い機会になりました。」
「現在の活動内容等、生の実態を多数お聞きすることができ、大変勉強になりました。不安に思っていた事や難しいと感じていた事が、少しでも解決できて良かったです。皆さまの御活躍ぶりに勇気づけられた気持ちです。」
といった感想をいただきました。
間もなく新たな年度を迎えますが、成年後見支援センターでは、法人後見支援員の方々がそれぞれにやりがいを持って支援を必要としている方々に関わっていただけるよう引き続き活動をサポートしていきます。
投稿日:2023年03月30日