生活支援員養成研修が無事終了しました
突然ですが…
皆さんはご自宅で暮らす中で、今まで出来ていた市役所などの手続きが急にできなくなったり、公共料金等の支払いをしたかどうかわからなくなったりしたらどうされますか?
加齢(高齢)や障がいにより、そうしたことができなくなってしまうこと、できなかったけれど今まで手伝っていただいていた方が事情により急にいなくなることは、誰にでもあり得る話であり、また、仕方のないことでもあります。
そういった状況になられた際に、出来る限り住み慣れた地域で暮らし続けていたい、と願いながらもご本人にご協力できるご親族の方などがおらず、地域で困っている人がいます。
岩見沢市社会福祉協議会では、上記のような理由でひとりで物事を決めたり、お金の管理に不安のある方と契約し、福祉サービスの利用援助や日常的な金銭管理等を行い、安心して地域生活を送ることができるよう支援させていただく「日常生活自立支援事業」を行っております。
日常生活自立支援事業パンフレット(クリックで表示されます)
その活動の担い手は「生活支援員」として、社協にご登録いただいている市民の方に、利用者様への定期的な支援活動をお願いさせていただいております。
しかしながら、生活支援員として登録されている方の人数は十分とはいえず、新たな担い手の確保が課題となっていました。
そこで、令和5年7月27日、生活支援員の養成を目的に、生活支援員養成研修を開催しました。
今までは地道な声掛けなどで生活支援員の方の登録の呼びかけを行っておりましたが、一般市民の方々を対象に研修を行うのは、岩見沢市社協としても初の試みとなりました。
定員は10名とした中で、「数名でも来ていただき、ご登録いただければ嬉しいな…」と思いつつの開催でしたが、想定を超える16名の方にご参加をいただきました。本当にありがとうございました!
研修の前半は「日常生活自立支援事業の概要と生活支援員の役割について」の説明を職員から行いました。
後半は、生活支援員として実際に活動いただいております高田 良子様から、「生活支援員としての活動について」と題し、職員と掛け合いする形で実践報告をいただきました。
参加者の皆様からは、
「話が具体的で、事業内容が詳しく理解できた」
「生活支援員の方から活動内容を直接聞けて分かりやすく、イメージがわいた」
「社協職員とのチームワークや、その良さがわかった」
「この活動を、もっといろんな人に知ってほしい」
といったお声をいただきました。
研修後は参加者の方から、生活支援員として登録いただくための手続きについてお問合せをいただいたほか、登録申請も既に何件か届き始めているところです!(*^^*)
久々の市民の方向けの研修で、沢山の方にお越しいただいたことを嬉しく思うと同時に、研修参加のきっかけなどを参加者の皆様からお伺いさせていただく中で、皆さまの「社会、地域で生きる誰かのために何かできれば」という熱い気持ちに強く胸をうたれました。
岩見沢市社会福祉協議会では現在20名の方と契約・ご支援をさせていただいており、年々寄せられる相談や契約者数は増加傾向にあります。より多くの方にこの事業にご理解・ご協力をいただけるよう、各種の取り組みに努めてまいります。
投稿日:2023年08月10日
「岩見沢市民後見人の会」誕生!
皆さん、こんにちは。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は、7月31日に「岩見沢市民後見人の会」が誕生しましたので、これまでの経過や設立総会の様子についてご紹介します。
岩見沢市民後見人の会は、岩見沢市成年後見支援センターに登録している法人後見支援員の方々の自主活動グループとして設立されました。
なぜ、この会の立ち上げに至ったかと言いますと、日頃、活動されている法人後見支援員の方々から「他の法人後見支援員の方々がどういった人をどのように支援しているのか気になる。」、「情報交換の機会があったらいい。」と言ったお話をいただいていました。
成年後見支援センターでは、法人後見支援員向けの研修会を開催していますが、年1~2回程度で、また、研修会の中で情報交換の機会を設けるものの、十分な時間が取れていないと感じていました。
そこで、法人後見支援員の方々の継続的な資質向上、活動意欲の維持・向上、交流・情報交換の機会を作りたいと考え、自主活動グループの立ち上げに向けて準備を進めることになりました。
会の立ち上げに取り組み始めたのは令和元年6月の話で、それから準備会のメンバーと何度も話し合い、令和2年3月に設立総会を開催する予定でした。
ですが、新型コロナウイルス感染症の発生に伴い設立総会を延期。
その後、なかなか話を再開できずにいましたが、令和4年10月から話し合いを再開。
それから、何度も話し合いをし、今回の設立総会を迎えることになりました。
会の立ち上げに向けて準備を始めてから約4年。
時間はかかりましたが、無事に設立総会の日を迎えることができたということで、そこに関わった者として大変うれしく思っています。
さて、ここからは、設立総会の様子をご紹介。
- 司会 準備会 井上さん
- 準備会代表挨拶 宇土澤さん
- 来賓挨拶 岩見沢社協 村上会長
- 議長 樋爪さん
- 議案説明 準備会 酒井さん
- 役員挨拶 共同代表 宇土澤さん
- 役員挨拶 共同代表 内村さん
岩見沢市民後見人の会の役員は、共同代表として宇土澤さん、内村さん、幹事として井上さん、中野さん、酒井さんが選任されました。
今後は、選ばれた役員の方々が中心になって会の企画運営を行っていきます。
設立総会の最後には、会の設立を記念して、集合写真を撮影。
- 集合写真
設立総会の後は、設立記念講演会を開催し、法人後見支援員として活動しておられる野尻さんに「私の市民後見人活動」と題して、講演いただきました。
- 講演 野尻さん
その後、グループに分かれて情報交換を行いました。
- 情報交換
今後は、定期的に皆さんで集まって研修会や情報交換会を行う予定です。
成年後見支援センターとしては、市民後見人の会が会の皆さんの心の拠り所として10年、20年と長く続く活動になるように、ささやかながら運営支援を行っていきます。
< 清水 >
投稿日:2023年08月04日
「第2回法人後見支援員スキルアップ研修会」開催しました!
皆さん、こんにちは。
岩見沢市成年後見支援センターです。
WBCの感動も冷めやらぬ中、着々と春を感じられる今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は3/28に開催しました「第2回法人後見支援員スキルアップ研修会」についてご紹介します。
この研修会は、岩見沢市で活動・登録している市民後見人(法人後見支援員)の方を対象に、活動意欲を継続的に高めることや、支援スキルの向上のため、毎年開催している研修会です。
今年度は、1回目の研修会を昨年7月5日に開催しており、今回が2回目の研修会となります。
第1回の研修会では、東京大学特任専門職員の東 啓二様をお招きし、「市民後見人活動の全国的な動向や市民後見人に期待される役割」について講話をいただきました。(第1回研修会のブログはコチラ)
今回の研修会は、岩見沢市の法人後見支援員の方々の活動の現状に焦点を当て、現に活動されている方からの実践報告と参加者同士の情報交換を主とした研修内容としました。
研修会では、はじめに成年後見支援センター職員から法人後見支援員活動の概況について説明をさせていただきました。
その後、現役法人後見支援員からの実践報告として、宇土澤光賢さんと内村久美子さんに、担当ケースを通じて感じたことなど、お話しいただきました。
- 実践報告(宇土澤さん、内村さん)
- 実践報告(宇土澤さん)
- 実践報告(内村さん)
その後、「私たちの活動について語り合おう」と題しまして、グループに分かれて情報交換を行いました。
新型コロナウイルスの影響で長らく行うことができなかった対面での情報交換。
参加された皆さんが一番望んでいたことと思いますが、大変な盛り上がりでした。(休憩時間も話が尽きない様子でした。)
- 情報交換(1)
- 情報交換(2)
- 情報交換(3)
- 情報交換(4)
岩見沢市成年後見支援センターには、現在42名の方が法人後見支援員として登録いただいておりますが、今回の研修会には29名の方に参加いただきました。
参加された方々からは、
「情報交換の時間で誰一人としてお客様にならずに活発な意見交換の場になりました。同じ志を持つ同志として、参考に成る部分もあったと感じています。」
「他のケースの具体的な内容を聞くことができ、色々勉強になりました。また、初心に返って活動を丁寧に実施いこうと決意する良い機会になりました。」
「現在の活動内容等、生の実態を多数お聞きすることができ、大変勉強になりました。不安に思っていた事や難しいと感じていた事が、少しでも解決できて良かったです。皆さまの御活躍ぶりに勇気づけられた気持ちです。」
といった感想をいただきました。
間もなく新たな年度を迎えますが、成年後見支援センターでは、法人後見支援員の方々がそれぞれにやりがいを持って支援を必要としている方々に関わっていただけるよう引き続き活動をサポートしていきます。
投稿日:2023年03月30日
「令和4年度 成年後見制度講演会」を開催しました。
今回は3月19日(日)に開催しました「令和4年度 成年後見制度講演会」についてご報告します。
この講演会は、市民の皆様に成年後見制度の内容等について知っていただくことを目的に毎年開催しており、今年で8回目になります。当日は43名の方にご参加いただきました。
会場の様子
講師には、岩見沢市内で司法書士としてご活躍の志藤合同司法書士事務所 志藤 洋一氏をお招きし、「司法書士から学ぶ成年後見制度~身近なまちの法律家の立場から~」と題して、ご講演いただきました。
講師:志藤 洋一氏
講演では成年後見制度の内容や申立書類の説明、実際の事例を交えながらわかりやすく制度の説明をしていただきました。
講演の様子
参加された皆様は、ご講演を熱心に聞かれ、講演後の質疑応答についても積極的に発言がありました。
皆様にご協力いただいたアンケートの結果から、次年度も講演会開催を望む声が多く記載されていたことを受けて、皆様のご期待に添える講演会を企画して行きたいと感じました。
投稿日:2023年03月29日
令和4年度市民後見人養成講座が終了しました
判断能力が低下した方を法的に支援する成年後見制度の担い手として、市民後見人を養成する本講座が今年も無事に終わりました。
(投稿履歴を見ていると、ブログの内容が成年後見支援センターの記事ばかりで恐縮です…)
今年の受講者数は、基礎編が12名、フォローアップ編が9名となりました。フォローアップ編の受講者は、全員が全課程を修了する結果となりました!
11月の毎週火曜日、全5日間の日程で開催したフォローアップ編は、基礎編を学ばれた方のうち、「もっと成年後見制度を知りたい」、「市民後見人として活動したい」という方を対象に、より実務的で専門的な内容を学んでいただくのが目的となります。
実際に家庭裁判所に提出する書類を書いたり、事例をもとに皆で課題について話し合ったり…色々な講義・演習がありました。
聞きなれない単語も多く、大変だったかと思いますが、皆様「実際に活動となれば相手がいる」ということをとても考えながら、援助を必要とされている方のことを想像し、寄り添いながら取り組まれていたのが印象的でした。
講座最終日に、実際に市民後見人として活動を希望される方向けに、成年後見支援センターへの登録に係る説明を実施しました。
どれぐらいの方が活動に繋がるのかとてもドキドキしていましたが、既に登録の応募用紙も届き始め、大変安堵しています。良かった…(T_T)
今後も、判断能力が低下しても安心して住み慣れた地域で暮らし続けられるまちづくりのため、ひとりでも多くの方にこの制度のことを知っていただき、ご協力いただけるよう努めてまいりますので、宜しくお願いいたします。
投稿日:2022年12月09日